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資産運用

 証券会社で何年か働いて分かったこと。

それは“相場は予測することができない”、ということ。

 まったくもって身も蓋もない話になってしまって大変恐縮なのですが、本当にその通りなのです。どんなに頭のいい大学を出て、過去どんなに実績をあげてきたアナリスト(分析家)やストラテジスト(戦略家)でさえも同様です。相場を知れば知るほど、その奥行きの広さ、変動の不思議さを目の当たりにし、仕事が上手くいこうが困難な時期が続こうが、相場に対して仕事に対して謙虚になれるのです。

 でも、だからと言って、じゃぁ投資するの止めた、というのは愚の骨頂というもので、リスクをコントロールすることによって、平均して年間5~10%の収益をあげていくことはそんなに難しいことではありません。たかが5%とあなどるなかれ、複利効果で10年後には1.62倍、20年後にはなんと2.65倍へとなるのです。銀行預金、郵便貯金だけに預けていればよいという時代は最早過去の時代の話となってしまったのです。ちなみに20年前の郵便局定額貯金金利は、なんと6%以上もあったので、わざわざ投資するリスクを背負ってまで資産運用する必要は少なかったわけです。金利は下がったけど、そのまま銀行や郵便局にお金が塩漬けになっている人が多いのは、ある意味当然とも言えますが…。そうすると証券会社の仕事としては、今後顧客に対して、資産運用することの重要性を理解していただいた上で、郵便貯金や銀行預金にプラス5%のプレミアムをつけるような、最適なアドバイスをしていくことがひとつのミッションになってくるかと思います。

 では、リスクをコントロールしてプラス5%の収益を上げていくために必要なのは何でしょうか。これはまさに“分散投資”に尽きます。すなわち資産分散、時間分散、国際分散です。資産分散とは、たとえば株式100%ではなく、株式・債券・不動産・商品などへと分散投資する。もちろん預貯金や保険もあるでしょう。ここで大事なのはアセットアロケーションです。アセットアロケーションとは、どの資産にどれだけのお金を配分するかということで、これが分散投資の肝になります。それから次に時間分散、一度にまとめて買うのではなく、時間をずらすことによって高値掴みを気にすることなく投資を続けることができます。そして、日本国内の資産だけにこだわるのでなく、もっと広く世界に目を向けて、欧米や、経済の伸長著しい新興諸国にも投資をしていくことによって、長期的に利益を最大化していくこと、こういったことが必要になってくるわけです。資産運用には“国際長期分散投資”、これが一番大事だと思っています。

 金融は政治と同じで、資本主義社会で生きている以上、資産運用をしないということは、選挙権があるのに投票しないのと同じ事です。このことは、本当に1人でも多くの人に、そして、少しでも早いうちに気づいて欲しいし、私たち金融市場に生きる人間もがんばって気付いていただけるように努力しなければならないことだと思うわけです。

 なんだか長くなってしまいましたが、来年の目標はここに書いたとおり、1人でも多くの人に金融知力を身につけていただいて、素敵な未来を切り開くお手伝いができればと思っています。私たち証券マンは、そのサポーターみたいなものです。


 ちなみに私個人の資産運用方法は…、って書こうとしたけど、長くなったので次回に。驚くようなものは何一つない、いたってシンプルなもんですけどね…。
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by ryuuuuta | 2007-12-30 05:32 | 社会人日誌。